地元やねぇ


1ヵ月くらい前かな
「寄付して下さい」ってしらんおばちゃんが、家にやってきた
宗教?とか思って話聞いたら
てんびん祭りの寄付で…
てんびん祭りっていうのは、地元市内の花火祭りで
しょっぼい花火大会なんやけど
なんかいろいろ思い出があるなぁ


ほんま地元やねぇ〜
今日、高校時代の初めて付き合った彼女とばったり遭遇してしまった。
タバコ買いに近くの平和堂に行ったら
なんか見覚えある顔で
「あっ」ってな感じで
93%無視したかったけど
反応してもうたから、もう声をかけるしかない



どうやら今、実家で家事手伝いをしているらしく
家のおつかいで平和堂に来てたみたい
1時間くらい話した
なんか俺と同じ様な現状で、不況やなぁ〜ってことで話題を進めた
ひょんなことから、てんびん祭りの話になって
あの時俺が、カッコつけてたりとか、見栄をはったりだとか、悪がってたのは
全て見通されていたみたいで
つくづく凄い女やって感心した
同時に、高校男子が憧れてた、カッコイイとかワルが凄くダサく思えて恥ずかしかった
いい思い出やけどな



待ち合わせ時刻、わざと30分遅れて行った、俺
祭りでごちゃつく人ごみにイラついて
わざと喧嘩にならない程度の奴に因縁つける
「もう、いいやん」って彼女の言葉を待っている
なんて打算的な考え方で、まさに人間失格やん
でもあたりが暗くなって、本当に地味な花火やけど
それを見ながら
俺がごめんなって言った時の、彼女の無反応は
今なら理解できるかな