素晴らしい日々

 昨日合宿が終わり、帰ってきました。やっぱり家について、いざ一人になってみると胸にぽっかり穴が開いたみたいに凄く寂しくなって、泣きそうになった。俺は考えた、合宿のことを。
 俺は合宿に参加する前。目標として俺の関わっているライブで、他の部員達に「最高の笑いと感動」を与えることやった。それに俺の全身全霊をかけようと思っていた。
 まず「感動」。それは俺のバンド「みやもん」でのライブで、観客を感動にひたらせを泣かせることやった。泣かせることを前提としてライブをしたことは、客(他の部員たち)に申しわけなかったかも知れんけども。
 ジョン・レノンの「イマジン」を俺は歌う。演奏しながら、観客の雰囲気が変わっていくのをひしひしと感じていた。しかし演奏が終わり、観客をチラッと見る。泣いてる人はいるわけがなかった。「そうや!俺はただの一凡人!」心の中で納得。ライブを終えた俺は、後悔はなかった。むしろ自然と笑顔が出たし、楽しかったんや。「ありがとう、ベース、ドラム」
 ライブが終わり、みんなが感想をくれる。「よかったでー」「鳥肌もんや」「感動したわ」…でもなんか嘘っぽく聞こえた。ほんま俺は性格悪い。素直に聞けや!!!そして誰やったけ?本人から聞いたんかなー???忘れたけど、「泣いてた人おったでー」ってことを伝えられる。「みやもん」のライブに後悔はなかったけど、なんか「ほんまに伝わったんか?」って自問自答していたところはあった。でもそれを聞いて、たった一人でも伝わったんやーって思うと、泣きそうになった。でもここで泣いたら、あほなので、なんとか笑いにして切り返しこらえた。俺はその子に救われたし、幸せな気分になれたんや。


 次に「笑い」。これにはかなりの自信があった。なぜなら合宿の前から、かなり濃密に計画を立て用意していたからだ。笑かすやつは、俺ではないが、この「笑い」は、それに関わる俺を含めた、三人の笑いなんや。前の日記に書いた、サークル参加の直前まで探し回っていた「アイテム」。その「アイテム」はその小道具の一つ。
 この笑いというのは、今回合宿に参加していない四回生の中に、数多くいる部員の中の笑いのカリスマの一人のパロディや。その日、俺が捜し求めていたのは、そのカリスマを真似る奴が着る、「白のタートルネック」を捜し求めることやった。今は夏やから、そんなもんどこにも売ってない。しかし、俺は見つけたんや、古びた商店街の店で…
 ライブ、いやコントは、一部、失敗した部分もあったけど、大成功に終わった。そのあと、「見たか!!!」って満足感にひったったんやー。部員にしか分からない笑いやけれども、合宿は「部員による部員のためのもの」なのでそれでオッケーなんやー。

 
 そのライブ二つ以外にも、俺はギターでsingersongerと東京事変コピーバンドで出た。両方、面白かった、ほんまに。でも東京事変が悪いわけではなく、singersongerやってる時かなり楽しかったし、それ以上に気持ちよかった。なんやろ気持ちよかったんやろかー特に一曲目、「オアシス」はなんか最高の気分やった。
 

 帰りのバスで、自分の歌うことへのモチベーションが下がり上がる。帰りバスの中で自分の出演していた合宿ライブの音源を聞く。「みやもん」を聴いた瞬間、自分の歌とギター下手さにへこんだ。予想よりも悪かった。いつものことながら…そしてその後、ギターで参加していたsingersongerを聴いた。俺はバスの中で泣きそうになった。「なんやこの歌のうまさわー!!!!!!」俺は、「オアシス」を二回聞いてしまった。彼女からどんだけ歌を練習していることは聞いたことないけど、練習かなりしてると思う。
 あらためてライブした音源を聴くと、その人の持つポテンシャルが見えてくる。その子のポテンシャルを見た俺は、自分に失望した。まるで、ナメック星でスーパーサイヤ人になったっと思い調子に乗っていたべジータ。そのべジータフリーザの圧倒的な力の前に、自分の不甲斐なさ、実力のなさを実感し、戦意喪失をした場面に似ている。
「俺、歌やめよっかな…」
 その後、パーキングに止まり友達にボヤく。慰められる…
「そや!べジータは、その後本物のスーパーサイヤ人になったんや」歌うフリーザなんか倒したる!!!負けへんで!!!俺は本物の歌うスーパーサイヤ人になろうと思った。
 そしてバスに乗り込み、ドラゴンボール話に盛り上がると、目的地へ到着。合宿終了。


 合宿のことは、日記に書き出すと止まらへん。それだけいろいろあったねん。ここに書いている日記は良い面ばっかで、悪いことは全然書いてないー自分の失態や、悪いことを書き出すと、「いいわけ」になりそうなので止めとこう。とりあえず、合宿の一大イベントであるライブについて書いたんやー。
 

俺は成長した幹部を知ってる
もっと成長していく幹部をしってる
ワルツのように
「ほんまありがとう!!!合宿楽しかった!!!」