KARAMAWARI

 とりあえず昨日はお疲れやったーとくにあの部屋の住人は…
 俺は車をとばし誕生日会場へ。行き運転している間、どうやって登場しようかーとか、現場はどんな雰囲気やねんと考えていたら、ちょっと緊張してきた。到着。俺の出し物ちゃうけど、思い浮かんだアイディアというのは大仏くんになることやった。大仏のかぶりものを被って面白いことをやる。いろいろネタをしこんでいったんやけど、ついさっき思いつきユルユルのネタが上手くいくはずもなく、結果はいまいちやった…「クソッ」かなり悔しい…絶対大仏くんをまたどっかでやったる。
 そして次に同じバンドメンバーの奴を祝ってやろうと次の場所へ!「説教する」つもりやけど、そんな雰囲気でもなく…用意していたちょっとしたプレゼントを渡し、それなりに終わる。まぁこんなもんでいいやろー。
 「誕生日近いやつ多いなぁー!」飲み屋でまた別のやつが、日付が変わるもうすぐ、誕生日を向かえることを知る。はなじる君と俺は、そいつに「なんかしたろーか」と企む。はなじる君は、かなりのS(エス)、俺はかなりのM(エム)やから、こういう時はしばしば馬が合う。考えた結果、そいつの誕生日の瞬間、ささいなことではなじる君と俺がマジぎれしようってことになった。そして、みんなの雰囲気を凍りつかせて、一気におとし、笑いを取ろうという策略やった。場所を変え、サークルの友達の家でそれは行われた。
 結果、またいまいちやった…その策略の後にに残っていたのは、冷やな失笑と、へこんだ冷蔵庫。どうも昨日は、何をやっても中途半端に終わった。俺の右拳は、ほとんど弾力のない物体を、マジぎれの演出の中で本気で殴ったせいか、真っ赤になっていた。そんな日付をまたいだ3人の誕生日パーティーもひとだんらく…家に帰ることにした。
 そして、俺は帰り道。自分の中に起こっているある異変に気付く…車のハンドルを回すたびに、痛みが走る。家に着き、明るいところにその異変をかざしてみる。「うわぁー!」パンパンに右の拳が腫れ上がっていたんや!そりゃ痛いわけや…「まぁ冷やしたら治るやろ」
 本日。朝起きて、治ってるかなぁ…目が覚めて布団に横になっている約60kg弱の生き物を、右手をささえに起こそうとする。「痛っ!!!」腫れは多少ましになってるものの、痛みはまったく消えてなかった…
 気付いたら、あさっては「みやもん」のライブ。今ギターが弾かれへん、右手が痛くて、どうしょう…ほんま俺はあほやなぁ…ROCKしすぎた…22才、立派な大人やのに…自分が嫌になる…空回り…からまわり…KARAMAWARIの日々…KARAMAWARI…